リフォームのできる・できない
リフォームにも建物の構造や法律、規約等によって「できるリフォーム」と「できないリフォーム」があります。
柱などを取り除いた結果、建物の構造そのものが弱くなり、耐震性などに影響が出た例もあります。このような場合、何のためにリフォームを行ったかわからなくなってきます。
まずは、リフォームしたい建物がどのような構造なのかをしっかりと理解し、その構造でどういったリフォームが可能なのかを知っておくことが重要です。
ご希望のリフォーム内容が法律や規約等に準じているものかどうかは、個々の案件によって違う場合もありますので、担当者にご相談下さい。
木造在来工法
木材による柱や梁など軸で建物を組み立てるもので在来工法とも呼ばれています。
コンクリートの基礎の上に土台をのせ、その上に柱を立てて、梁や桁など横に架ける部材を組んで骨組をつくり、筋交いなど斜めに入れた木材で骨組を補強していく木造住宅の工法です。上からかかる建物の重さを柱と梁で支えて、地震などの横からの力には、筋交いが効果を発揮します。
骨組みが木材による横軸と縦軸、斜めの軸で構成されるので「木造軸組構造」ともいわれます。
建設時の自由度を含め、リフォーム時の自由度はかなり高い工法です。建物を支える柱(通し柱など)は移動させることはできませんが、柱や梁の入れ替えや継ぎ足し、筋交いの位置の移動などが比較的簡単にできるため、間仕切はかなり自由に移動できるため、間取りの変更は容易です。
ツーバイフォー工法
日本での正式名称は、「枠組壁工法」といいます。角材の切り口が2インチ×4インチ(1インチは約2.54cm)の木材を使うことから2×4(ツーバイフォー)工法と呼ばれています。角材と合板で作られたパネルを床、壁、天井に使い、建物全体をそれぞれのパネル(面)で支えているのが特徴です。また、柱の無い大きな空間を作りやすい工法です。
ツーバイフォーは、パネルで支える構造になっているため、木造在来工法に比べると、リフォームの自由度は落ちます。よって、窓を大きくしたり、新しく窓やドアを作ったりすることが難しくなるほか、建物を支える間仕切壁を取り外すことが構造上できないため、間取りの変更なども制約がでてきます。
鉄筋コンクリート工法(RC造)
鉄筋とコンクリートを使った建物で、ラーメン構造と壁式構造があります。
双方ともRCでできた壁は取り除く事ができません。
・ラーメン構造
ラーメン構造は、柱と梁で建物を支えており、中高層・超高層マンションといわれる建物の大部分がこの構造になっています。主に部屋の中に柱や梁の凹凸ができるのが一つの特徴といえます。
木造在来工法と同様にリフォームの自由度は高く、室内の間仕切り壁のほとんどは取り外しができるので、間取りの変更などの大掛かりなリフォームが比較的簡易にできる構造です。
・壁式工法
中低層マンションで多く採用されている壁式工法の場合は、壁と床で箱を作って建物を支えています。室内の壁には、建物を支える構造壁があるため、全ての間仕切りを取り外すことはできません。よって、間取りの変更などのリフォームをする場合には、制約がでてきます。
鉄骨軸組工法(S造)
鉄骨の柱と梁で建物を支える構造になっており、耐久性、耐震性ともに優れている工法です。
建物の骨組みを作る材料によって重量形鋼を使う重量鉄骨造と、軽量形鋼を使う軽量鉄骨造があります。
軽量鉄骨造は、建物を支える耐力壁の移動が難しいため、間取り変更などのリフォームの際には制限を受けることが多いのに対して、重量鉄骨造は、梁間を大きく取ることができるので、構造上の負担を受ける柱が少なくてすむので、間取り変更などのリフォームにも比較的柔軟に対応できる工法といえます。
プレハブ工法
あらかじめ工場で、大量生産された床、壁、天井などのそれぞれのユニットを、現場で組み立てるものです。木質系、鉄筋系、コンクリート系と、構造体に使われる構造体の材質によって分けられます。
木質系とコンクリート系は、壁で建物を支えているので間取り変更などのリフォームの場合、制約を受けることがありますが、鉄骨系は、木造在来工法の同様に柱や梁で建物を支えているため、間取りの変更などリフォームの自由度が高いです。

















